プレジデント2011.17号掲載された
英語の社内公用語化について
ファーストリテイリング会長兼社長のお話の
つづきです。
外国人相手だと、何か言わなきや通じまぜん。それどころか言っても
通じない相手には、同じことを何回言っても通じない(笑)。
でもね、それでもコミュニケーションしないと先には進まないんです。
特に異文化の人と一緒に仕事をするうえでのコミュニケーションは
大変重要なのに、日本人はこの『コミュニケーションする』という
基本的な態度に欠けている。まずそれが問題です。
我々の会社の例だと、日本人が出向いて、外国で現地の人と店舗運営
をする。すると日本人だけが残業しているというケースが結構あるんで
すね。 僕は、こういうのは最悪だと思うんですよ。現地の人と仕事をして
いくんだったら、一緒に残業をやろうと伝えなければならない。
きちんと経営者的な判断から残業の必要性を説明して、働くみんなに
指示することができないとダメなんです。
ですから、まず英語がビジネスに必要かどうかを議論する前に、
コミュニケーション能力を磨くことが重要です。
効率が上がっていけば、今の日本のオフィスのように残業しなくても
よくなります。
「自分のことを全部理解してもらおう」、そして「相手のことを
全部理解しよう」と思わない限り、コミュニケーションなどできません。
そういう態度が日本人には欠けているという現実を踏まえておく必要が
あるのです。
相談者の方にお伝えしたいことは、英語が話ぜるようになることも
重要ですが、自分の考えをまず、相手に理解してもらえるような
コミュニケーション能力を向上させることでしょう。
英語ができれば、それにこしたことはありませんが、文法などは二の次
でいいから、相手とコミュニケーションできることが大事だという
ことを忘れないでほしいですね。
我々の会社でも社内の公用語を英語にすることが決定されていますが、
これはじつは「みんなで勉強しよう!」というメッセージでもあるのです。
即英語化というわけではなく、2012年の3月からスタートなので、
これから勉強しても十分できるはずです。
相談者の方も、しゃべれないことを悩む前に、少しでも英語で会話できる
ように、今、勉強を始めればいいのです。
以上
速習塾 進学心教育システムより
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