良い姿勢で勉強すると記憶力が向上して、あとから思い出しやすくなる。
良い姿勢をしていれば、腰の負担が軽くなるだけでなく、ストレスの軽減など、
他にもすばらしいメリットがたくさんあります。
新しいことを学習したり覚えたりするのにも、良い姿勢の方がいいようです。
より効果的に学習できたり、記憶力が向上したりするというのです。
記憶力に影響を与える要因として、姿勢も含まれると説明しています。
「同じ姿勢をとる」というのは、
年齢に関係なく体の「自伝的記憶力」(自分自身に関する記憶)に
驚くほど働きかけやすくなり、
その記憶は長持ちするということがわかりました。
したがって、同じ姿勢でいることは、
特定の記憶領域を呼び起こす能力に影響を与えているといえるでしょう。
なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?
私たちが「何かを思い出している時」というのは、
「学習した時の状態」も、同時に思い出しています。
それは姿勢だけではなく、感情や環境も含まれると見られています。
悪い姿勢では、体が「学習した時の状態」と一致せず、
記憶を思い出そうとする働きが妨げられてしまいます。
つまり、効果的に学習できていないといえるのです。
例えば、試験問題を解く場面を想像してみてください。
あなたは決められた座席で、背筋を伸ばして、
答案用紙に向かっているはずです。
しかし、それまで悪い姿勢で学習をしてきたとすると、
記憶が「学習した時の状態」と異なってしまうので、
うまく思い出すことができない、というわけです。
さらに続けて、「効果的に学習するには、
身体的にも精神的にも改善が必要だ」と、説明しています。
良い姿勢が、必ずしも記憶力を向上させるのに最も大切とは限りませんが、
新しいことをより良く学習するためには、
「姿勢」もかなり重要な役割を担っていると考えられるでしょう。