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近年、情報量がめざましく増え、その処理に相当のエネルギーを使うようになりました。
そのかわり、スマホ等含め、便利な機器が多く世に出回り、検索する時間が短縮され、見ればわかる状態が多くなりました。
取り扱い説明書も、以前と比べてずいぶん少なくなりました。
それだけ、操作もしやすく、わかりやすくなったわけです。
また、毎日毎日新しい情報が溢れてきます。
情報が増えたのですから、記憶に留めるのも難しくなります。
以前より、情報量が多いので当然だと思います。
ただ、小学校中学校高等学校の学習は、教科書という分厚い取扱説明書を読みこなし、覚えていかなければいけません。
最近の、子供たちが、読解力がないと言うのも、分厚い取扱説明書は、めんどくさいと受け付けないからです。
でも、基本的な学習を身に付けるには、額に記憶を留めるようにじっくりと理解し覚えていかなければいけません。
進学心の塾では、小学校1年から5年生までの生徒に対しては、そのことを注視し指導しています。

50点は75点に、85点は100点にこれがポイント。
85点の壁を知る。
85点と言う事は85%理解してると考えます。
85点で満足し油断する人、85点で残念がる人、それぞれです。
85点を分岐点と考えます。

問題集を解いて、85%以上の正当率がある場合の対応で差がでます。
生徒を見ていると、85%を、まずまずだということで、見直しを簡単に済ませ、他の類似問題に多く走る人がいます。
実は、間違った15%を徹底的に学習することの方が近道なのに、あえて面を広げようとするのです。
負担が少ないできる問題ばかりやり、それに時間をかける、結局は、あまり効果のない無駄な努力、時間の無駄遣いです。
一度解いた同じ問題を繰り返すことにたいして飽きっぽい性格が出ているわけです。
できる類似問題を、多く解くのであれば、新しい項目や別の科目をやったほうが、はるかに効果が上がります。
数多くすれば経験値は増えます。それは良いことです。でも、パターンはそんなに多くないのですから、パターンを完全に把握する方が大切です。
学習の段階では、面を広げるより深くがポイントです。
基礎を身に付けるときは、1冊の本にどっぷりとつかる方が良い結果が出ます。

あるテキストで、このページの英単語65語を、途中で休むことなく最後まで読み覚える努力をしなさい。
と言う解説がされていました。
的を射てると思います。
大抵の生徒は、30問位で、一旦、休めて間を取る人が多いです。
最後までやり切る継続力、持続力がないのです。
そのような生徒は、長文の読解力も弱いです。
最後まで読みきれず、内容を理解できないからです。
単語の集まりが、フレーズです。
そしてその集まりが、1つの文になります。
一文の集まりが、段落となり、長文となります。
どうしても、読解力を高めるには、文章の内容を、根気よく読み切り、頭に留めることが必要です。
それができないから、読解力が弱いと言われるのです。
基本は、持続力継続力です。
そういう意味で、単語覚えにしても、100語を一気に読み続け覚えるような訓練は有効と考えます。

中学(15歳)までに覚えた事と、学習習慣は一生の基盤になります。
硬くなった筋肉(体の状態、心の持ち方)を、やさしくマッサージするように揉みほぐして、やらかくしていかなければいけません。

先取り学習とは、ディズニーランドを3回目に行くような状態と考えればわかりやすいと思います。
初めてではないので、より深く、より違った楽しみを求めることができます。
予習は、ディズニーランドに入る前に、行き当たりばったりではなく、案内パンフレットを見てから行くようなものです。
アトラクションの数とか、場所とか、どの順番で見ようかとか先に下調べをして、計画を立てると、1日を、ストレスを減らし、さらに楽しく、有効に使うことができます。
生徒にとって、学校で学習する時間は1日の中で相当の割合を占めています。
行き当たりばったりで、授業受けていると、余裕がなくなり、全体像が見えないのでストレスを溜めることになります。
そのストレスが、面白さを感じないばかりでなく、記憶力を低下させます。
だからこそ、先取り学習や予習が必要なのです。
ディズニーランドに行く時に、パンフレット等で下調べしない?
それと予習、先取り学習は似ていると、生徒に説明していますが、うまく理解してくれればしめたものです。